「河童のクゥと夏休み」今年の夏に上映された作品です。河童です。
遠い海から来たヤツではありません^^;。
「現在観劇出来るものを…」と言いながら、いきなりまだ
DVD化されて無い作品からスタートです。申し訳ない。それでも今年は、
この作品だけは絶対にハズせないのです。
舞台は現代、河童のクゥと人間の小学生・上原康一との交流を描く話です。こう書くと大体の方が
エコな話だと思うでしょう。ところがぎっちょん!
この物語は、そんな安直な場所に逃げていないのだよ!!
オメェにあえてよかった。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
時は江戸、妖怪がまだ身近な存在だった時代から話は始まります。住処の沼が干拓工事でツブされてしまう事に不安を覚えた河童の親子は、夜道にてお侍さんに直談判を仕掛けます。勿論友好的に。
ところが恐怖を覚えた侍はその場で父親を切り捨ててしまい、クゥも亡きものにしようとします。その場から逃げ出したクゥは地震による地割れに巻き込まれ、岩の中に閉じ込められてしまうのです。
300年後、現代の東京都東久留米市。
康一は川の工事現場で謎の岩を発見。中から出て来たクゥと出会う。ここから、二人のほろ苦い夏休みが始まる…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜こんなお話。
この物語が言わんとする事、それは、こんな事だと思うのです。
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(1)この世界は、恐い。優しいだけではないのが現実。この世の中には
恐い事がたくさんある事を見せつけて来ます。イジメ、他人を利用しようとする者の存在、そして暴力………この辺りを、
手加減する事なくしっかりと見せつけて来ます。
冒頭、クゥの父親の腕を切り落として残殺するシーン、上原家の飼い犬「オッサン」がクゥを守って車に轢かれるシーン、怒りに駆られたクゥが神通力でカラスを爆死させるシーン、そして康一のクラスメート、菊池紗代子への陰湿なイジメ等々………。
あらゆる描写を手抜きせずに表現します。特にイジメは見ていて辛いが、誰の心にもこの記憶はあるはず。イジメた側かイジメられた側か、どちらかの
記憶をほじくり返される事でしょう。
助けたくても助けられない、それを乗り越えて心が通じても、泣いている女の子に手を差し伸べる事も出来ない。小学生だからというのもあるでしょうが、
我々大人も思い当たるフシはあるハズです。
でも、単に悪意だけを見せつけてくる訳ではありません。
(2)何時の間にか、自分が加害者に廻っている現実。善かれと思って、あの人のためと思ってした事が、
廻り廻ってその人を傷つけるという事があります。味方だった人が何時の間にか敵になっているのです。こういう場合、得てしてその時はよもや
「自分の行いが相手を追い詰めている」なんて全然気が付かないんですよね。悪く言えば
「調子に乗っている」状態。自分の行動そのものが楽しくなっちゃっているので、
「相手は喜んでいるに決まっている」と勝手に思い込んで突っ走っちゃうのです。
で、後で気が付くのです。
それが大間違いだって事に。この物語で康一は、「オッサンの死」を持って初めてそれに気が付きます。
待っているのは自責の念。
「あの時あんな事をしなければ」
「クゥとオッサンに申し訳ない事をしてしまった」
「菊池にも、もっと早く会話をしてあげられれば…」
………でも康一に、クゥはこんな言葉をかけるのです。
(3)自分を責めるな。これです! これなのです!!確かに調子に乗っていたかもしれない、助けられなかったかもしれない。でもクゥと仲良くしたいと思ったのは事実だし、心の奥底でイジメを止められなかった
自分を悔いていた…
正義が残っていたのは本当なのです。
だから
それで充分だと。それに気が付けただけでいい。懺悔で足を止めるのではなく、その事をしっかりと認識した上で
自分を許し、歩むのだと諭すのです。
もーグッと来ますよ。普通に生きてりゃ、誰だって胸にズキンと来るでしょう。
傷は確実に掘り起こされます。でも、最後に
ちゃんと縫合される、非常に深〜〜い物語なのです。これをハズす訳にはいかないでしょー。謝罪の出来ない大人が大量発生した今年、この物語の存在は皮肉なぐらい象徴的なのです。
残酷な部分はかなり残酷に表現してます。賛否両論あります。でもここでオブラ−トに包んじゃうと、結局最後のメッセージが全然響いてこなくなる危険があるんですよね(
※1)。
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監督は
原恵一さん。そう、あの名作
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」の監督さんです。シンエイ動画を退社してフリーで作った第一弾がこれ。面白くないワケがないでしょう。
主人公の上原家の家族構成とかミョーに野原一家っぽいと思っていたのですが、調べたところ、やっぱり機会があればしんちゃん映画にクゥを出したかったみたいですね。
この辺りの興味深い話がwikiに詳しく出ていましたので、リンク貼っておきます。
リンク→
wiki(河童のクゥと夏休み)………と、DVD化されて無い作品を長々と書いてしまいました。
が!今なら見る方法があります。
なんと現在、埼玉県の
深谷シネマ<チネ・フェリーチェ>にてリバイバル上映されているのです!!!
ヒャッホー! ハラショー!今月29日の土曜日までとの事ですが、未見なら行く価値は絶対あります。
家族に遊びをせがまれているお父さん、ゆけ! ゆくのだ!!
「トランスフォーマー」なんぞ借りるヒマあるなら深谷へ直行しかないぞよ。
リンク→
深谷シネマ<チネ・フェリーチェ>んでは、また明日。
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※1 ただし、ひとつだけ納得出来ないものがあります。それは飼い犬オッサンの死亡シーン。追い付いた上原一家はオッサンの前で泣き崩れるんですが、クゥが鉄塔を昇り始めたと聞いてすぐそっちへ駆け付けてしまうのです。
これってあり得る?!常識的に見て考え辛いよねぇ。せめてあの時、家族の誰かひとりでもオッサンの元に残ってくれれば全然違ったんだけどなぁ…返す返すも惜しいシーンです。
尚、この映画についてはライムスターの宇多丸師匠がラジオにてアツ〜く語っております。やっぱりこの点を指摘されています。僕の感想はこのラジオに影響された部分も大アリですので、興味あったら聞いてみてね。
リンク→
TBSラジオ ストリーム「宇多丸のブラボーシネマクイズ'07 8/10」----------------------------------------------------
リンク→
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「まろみ工房 〜あかまるの細かい事を知りたい人はココ!〜」リキ入れて作ってます。
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「まろみ工房 通信販売 〜あかまるを買いたい人はココへ。〜」もちろんリキ入れて作ってます。
特許商品なので、
ここじゃないと買えません。上のまろみ工房からも飛べます。
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