真人に誘われた和子はカーリングチームを編成します。
幼馴染みの史江、仲間に入りたくて寄ってきた菜摘、そして
何故か真人から預けられた美希………
ド素人3人にド本気1人のチームは統制が取れるハズもなく、
これまた真人から送られたコーチ・平太もヤル気を見せないのです。
そのままの体勢で挑んだカーリング選手権は勿論惨敗。
………そして、ここからが「シムソンズ」の本番なのだ。
○シムソンズの魅力1 「1点取ろう。」和子が、チームを再結成させるために使った言葉です。
まったく歯が立たないどころかマトモな投球すら出来ず、0点で終わった彼女たち。それぞれ悔しいのですが、「ほら見た事か」という、いわゆる
知った風な口をきいてバラバラになります。本当は一矢報いたいけど、カッコ悪いし勇気もない………その時、和子がまず声をあげるのです。
「このままじゃ、ウチらいいとこナシじゃん。勝たなくてもいい、1点取ろう?」
和子が、3人を奮い立たせる。この言葉と共に、彼女はもう一度メンツを書き集めます。あのシロウト3人を
さんざんバカにしていた美希でさえ、「イヤだイヤだ」と言いながらも結局参加してしまうのです。こーゆー巻き込み型のバカって、実はかーなーり重要な存在。ハタから見れば人の気持ちを考えないで勝手に行動しているよーに見えるのですが、
こんな起爆剤がないと、自分の気持ちに対して素直に行動出来ないのも、また人間だと思うのですよ。
しかもこの言葉がいいじゃん。「1点取ろう」ってさ。
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ゲームの性質上、1点を取るには全員が考え抜いて力を合わせないと無理。更に、他競技のように一瞬の脊髄反射で乗り切るスポーツでもありません。1投ごとに集まって、相談して、投球して、投げられたストーンを全員でフォローして………と。得点には4人の力がたっぷりと必要になるのです。
これはサッカーでも野球でも味わえない感覚。カーリングだけが持つ面白さの一面を、見事に現しています。
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練習後に軽トラの荷台に乗って帰るシーン。
お互いを認める事で、だんだんとまとまっていく。チームにはそれぞれの役割があります。
オレには出来ないけどアイツには出来る。
アイツは出来ないけどオレが出来る。
アイツが音頭を取ってくれるから、オレたちは力を発揮出来る。………カーリングの精神を端的に現しているだけではなく、実は
僕らの一般社会にも通じる何かを語っているように思うのです。敢えて言うが、こーゆーモンの面白さが分からないと、世の中は益々殺伐としてシラけたものになっちゃうと思うのよね。
オレがオレが的なスポーツばかり見るのは、もう止めにしないかい?そしてもうひとつ、どーしても語りたいセリフがあるのですが、それについてはまた次回。
(まだ続く)
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