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まろみ工房主

Author:まろみ工房主
ルアー製作を趣味とする男。
趣味が嵩じて、オリジナルを世に送り出すことを決意。
その名も、まろみ工房
第一弾は「あかまる」。ズバリ、自信作!
モノ作りに燃えて突っ走る、埼玉在住のアングラーです。
「まろみ工房」本サイトにも、ぜひいらして下さい。
連絡先もそちらにあります。

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DATE: CATEGORY:映画
拝啓 ウィル・スミス様



まず、先のお手紙にて「またゾンビものか」と思った事に関してはお詫びします。

僕はゾンビ映画の元祖はロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」だと思っておりました。
しかし、実はそのロメロが参考にしたのが「地球最後の男」〜「アイ・アム・レジェンド」の原作〜だと分かりました。
申し訳ございません。
なにせ、この少し前に見た「バイオハザード3」がヘナヘナのシオシオだったため、余計にガッカリ感が強かったのです。


…さて、話を戻します。「地球最後の男」、その内容は驚愕に値するものでした。

地球最後の男
地球最後の男。


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ウィルスによって人類が死滅した未来。
主人公はただ1人の生き残りとして、ウィルスで変貌した怪物「ダークシーカー」から逃げ廻っていました。
しかし、防戦一方ではありません。主人公は自ら武器を握り、怪物を狩り出したのです。
多くを仕留めた主人公でしたが、隙を突かれてダークシーカーの手に落ちます。

…処刑の日、十字架に架けられた主人公は、ある事に気が付きました。

それは、自分を見る観衆…ダークシーカーたちが、皆怯えている事。恐れおののいた目をしている事。
そう、ダークシーカーを恐れ、狩っていた主人公の姿を見て、彼等もまた自分を恐れていたのです。彼等から見れば、自分こそが夜な夜な現れ、殺戮を繰り返す悪魔なんだという事を悟ったのです。

「俺は、今では伝説の怪物…レジェンドなのだ。」
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ビックリしました。
えぇビックリしますよ。
だって、まるっきりじゃないですか。

原作「地球最後の男」は、当時の社会への皮肉を込めた作品です。テーマはズバリ「価値観の逆転」

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この頃のアメリカは、移民問題の真只中にありました。異国の者が自国に入り込み、仕事をしていく。生活も少しづつ変わっていく。そうやって「今までのものが徐々に壊れ、変革されていく事への恐怖」を揶揄すると共に、「移民してきた側から見れば、キミもまた恐い存在なんだよ」って事を、ダークシーカーを通して伝えようとしていたのです。
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深い!
深いよ!
そうだったのか!!

キミは彼等を恐れるかもしれないが、彼等から見ればキミも恐いんだから、それをキモに命じなさい、と。
裸の王様になっちゃいけないのですね。


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思えばロメロ監督のゾンビもそうです。あれは無造作に消費を貪るアメリカ国民を「これじゃ感情なしに、ただ喰らうだけの死体と同じじゃないか」と皮肉ったものでした。
(物言わぬゾンビに襲われる様はベトナム戦争におけるベトコンの象徴であり、コミュニケ−ションも取らずに殺し合う様を通して、戦争の無意味さを皮肉っているって話も聞いた事があるのですが、今回は確証が取れませんでした。)
夜に蠢く怪物たち…あれは、自分自身の姿かもしれないのですね。
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………あらためて「アイ・アム・レジェンド」を思い返します。


どーゆーことだよ?

原作は社会的なメッセ−ジと戒めを備えた素晴らしい作品だと思います。でもあなたの映画は違う。

「化物は化物、みんな殺せばいいんだ」
「俺たちこそが唯一の優れた存在であり、レジェンドなのだ」


そう言いたいんですか?
そうとしか見えません。
これは正にアメリカが今、世界中で行っている横暴そのものじゃないですか。結局「アメリカバンザイ」なのですか?
………これを知った時、僕の疑問はすべて怒りに変換されました。なんて我侭なんだ。こんな事が許されるのか?と。ある意味、実に今のアメリカらしい映画でした。


しかし、これだけではまだ分からない事があります。
何故、社会性の見えたダークシーカーたちが、最後は獣のような行動に落ちてしまったのか?
この辺りの伏線はまったく解決されず、唐突なエピローグが付いて一方的に幕が降ろされます。

変です。こんな脚本あり得ません。

そしてこの答えは、意外な場所から見付かる事となったのです。



〜まだ続く〜



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