ルアー作る時にいつも思うのは、「いかに効率的に作るか?」つまり工程を簡素化出来ないかという事。こう書くと「何だ、手抜きの方法を考えているのか」って言われそうですが、声を大にして言いたい!
「効率化と手抜きは違う!」って事を。
特にルアーの場合は大切だと思うのです。ホントのホントのワンメイドならば、いっくらでも工程を増やして練り込んで練り込んで作る事も出来ます。それは良いモノが出来るでしょう。
ただしその反面、
「同じモノを再現する」のは非常に難しくなります。魂込めた分、精密になり過ぎて、まったく同じモノって出来にくい(つーか、ほぼ不可能)だと思うのです。まして
僕程度のヘッポコ腕前では尚更です。
僕が以前作ったミノーの中に、「バジル」というものがあります。
何パターンも作っていて、ついに「これは!!!」と思う1個が完成しました。ハッキリ言って、こいつは自信あり。僕の中では最終手段であり、「これで出なけりゃ諦める」と思える1本です。
ところがその後!
これと寸分違わず同じモノってのは、未だに何本やっても作れません(
※1)。材料選定からフォルムから、あまりに厳密にやり過ぎたんで、再現がほぼ不可能なんです。
こうなっちゃうと、使う場所には躊躇してしまいます。なくしたら終わりです。ガンガンにヤバいトコを攻めるってのは恐い。
これが、バジルさん。そう、工程数が増えるという事は、
「精度を要求される場面が増える」事に繋がってしまうのです。当然、誤差は徐々に広まっていく事になり、最終的には大きな差違になります。神経も磨り減る一方なので、数を作るのはとてもとても…人間業じゃありません。
でも精度を要求される場面を減らす事ができれば、誤差も小さくする事が出来ます。
工程数の減少が精度のアップに繋がる可能性は高いと思います。
勿論、いたずらに減らすのはダメです。
工程を「なくす」のではなく「統合する」工夫が大切だと実感してます。
例えば今まで2〜3工程かかっていたものを全部ヤメるってのはアウト。これはズボラなだけ。
2〜3工程の内容を1工程にまとめあげる(例えば、ボディの複数の穴などを一気に成形するなど)が出来る方法を探すってのが、「精度を上げる効率化」になるのだと思います。
作る人間も負担が減るので
集中する時間が減り、精神的にも解放されて(
※2)結果、生産効率は上がります。
そういうルア−が出来れば、ロストを恐れず使う事が出来るのだと思います。
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さて、
あかまるは再現性を高めるために硬質発泡ウレタンを使用してます。そして、それを成形する型がコレです。
あかまるの型。実はこれ、
3代目。型で一気に出来る事を統合し統合し、これに行き着きました。結果的には7工程ぐらいがまとまっており、精度&効率アップに結びついてます。もはや初代の精度とは比べ物になりません!
が、まだまだやれるハズなのです!! もっと効率化出来ないかと常に考えています(
※3)。今も試している事があって、これが出来れば
さらに6工程ぐらい減らせます。それは必然的に材料費の節約、そして完成時間の短縮に繋がって、あらゆるムダが省ける(しかも精度は上がる)って………予定です^^;。
いろんな仕事で「効率化」って求められると思います。が、最近は荒っぽいそれが増えたように感じています。僕もそういった事を要求され、泣く泣く従ったこともありました。
でも今になって思います。やっぱそれはダメだ。いつか自分の首を絞める事になると。
「省く」のではなく「統合」。キモに命じて、モノ作りをしたいと誓うのでした。
※1 近いモノは出来るのですが、「同じ」にはやっぱりなりません。
※2 もーの凄く重要だと思います。
※3 勿論、天性の面倒臭がりで短気な性格も大きく影響してます^^;。
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