本当は昨日書くつもりだった日記です。
1週間ぐらい前に書いた
「鳥人間コンテスト」を見ての続きです。
見ていて「おぉ!?」と思うものがありました。
昨今の
鳥人間、特に人力飛行機部門は進化が著しいのですが、今回特に目立っていたのがコレ、
可変ピッチ機構!プロペラの進行方向に対する角度(ピッチ)を、パイロットが自由に変更出来る機能です。
これがあると何が良いのか?
例えば、発進や高度上昇など大きな初速の必要なポイントでは、プロペラの角度をキツくして馬力を上げ、パワーを得ます。んでもって高速巡行時や風の抵抗が強くて困る時などは、角度を緩やかにして、軽い力でプロペラを回せるようにするワケです。
言ってしまえば
車や自転車のシフトレバーと同じ。発進は1速で、巡行は4速で……と、負荷をコントロールして使い分ける事で、効率良く進む事が出来るのです。
去年は確かチームエアロセプシーが採用していたと思うのですが、今回は日大理工学部と東京工業大学の2チームが搭載してきました。
残念ながらコロコロ変わる風向き等に泣かされ、その効果の程はイマイチ判断出来なかったのですが、初速と巡行で角度を変えるというのはプロペラ機構の利に叶ったものであるのは事実です。
……………んで、なんでこれがルアーの話に繋がるのか? というと………実は、あったんです。
「あかまる」にも、可変ピッチ機構採用型が!!えーと、マジです。当時は回転効率が悪くて、これを何とかしたいと考えたのがコレでした(
※1)。
ルアーのウィングも、
初速時は角度をキツくして回転のきっかけを作り、
巡行時にはゆるやかに角度が変わった方が理想なのです。だからこそ「載せたい」と思うのは山々なんですが、いかんせんその方法が思い付かなかった…………………しかしある日、料理をしていて「!!!!」と突然方法を思い付き、早速テストをしました。
結果は良好でした。かーなり良好でした。実は、最後までこれを搭載するかどうか迷ったのです。
結果的には、
・パ−ツの工夫で摩擦係数を減らし、回転が容易に出来るようになった。
・強度…というか、耐久性と磨耗の点で、ちょっと不安が残る。という理由から見送る事にしたのです。
これですね、意外に単純な方法で実現出来るんです(現物も残っているのですが、パクられるとイヤなので写真は未公開)。いつか何かの機会には、復活させたいなーと思ってます(
※2)。
………………とまぁ、「鳥人間」を見てこの事を思い出したのです。手元にあるかつてのプロトを見て確信しました。やはり、ルアーを作る上では、こういった
航空理論や流体力学は絶対に役立つと、
「より効率よく水を掴む」事と
「より効率よく空気を掴む」事には共通点が非常に多く、応用範囲は非常に広いと思うのです。実際、
あかまるのウィング設計の際にはこの辺りの書物は死ぬ程読み漁っていたんですわ。
もっとも、ルアーは「適度にバランスを崩す」という要素が入るので、飛行機の理論をまんま頂くだけではダメなのですが、それも逆に言えば
「飛行機でやっちゃいけない事をあえて搭載する(^^;;;」事でクリア出来ちゃったりもするのです(
※3)。
あぁ、ルアー作りはやっぱ面白いな。いろんな勉強出来るし、今日みたいにそれが釣果に繋がったりするんだから。
やめられんです、ハイ。
※1 これを思い付いたのは去年の1月ぐらい。
※2 勿論、人力飛行機の可変ピッチはこんな単純にはいきません。
風をモロに受けるパーツに「切れ目」を作って搭載する訳ですから、強度の保持のためには並々ならぬ対策が必要になります。あの2チームは、それをクリアしているってのが驚愕でした。
※3 そういう意味でも「鳥人間コンテスト」は本当に面白いです。これ以外にもルアーの参考になることが幾つもあったし、逆に自分で試していた事が出場機体を見て、「あ、同じ考え方のものがある!」なんて発見の楽しみもあります。何より、琵琶湖を飛ぶ機体は美しいです。ロマンです。
来年こそは、プラットホームに戻って前人未到の36km飛行をしてくれるチームが出る事を心底祈っております。本当に尊敬しております。頑張って下さい!>出場者の方々。
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